折ると… | |
今ここにシワのない新品の諭吉さん(1万円札)があるとする。 この1万円札の厚さは約0.1mm。 ちなみに以前の1万円札はこんな感じでした。 ↓↓↓ 聖徳太子の方が1万円札に威厳があったような気がするのは私だけでしょうか?? 100万円の札束になると、厚さは1cmとなる。 厚さ0.1oの新品の1万円札を2つに折ると、厚さは0.2mmになる。 それをさらに2つに折ると厚さは0.4mmになる。 このように折り曲げていくとどうなるか? 11回折ると約10cmになる。 1,000万円の厚さである。 15回で1.64m。 これがすべて1万円札だったら、1億6400万円になる。 21回で104.86m。 104億8600万円。 26回で約3.4km。 これで約3400億円。 この段階で富士山の高さが3,776mだから、かなり近づいた。 もう一回折る(27回)と、約6.7kmになるから、この時点で富士山をはるか眼下に見下ろすことができるようになる。 【富士山を眼下に見下ろした写真】 この調子でどんどん折り曲げていきましょう!! 36回折り曲げると、約3,400km。 ここで日本の長さを越えてしまう。 さらに折り曲げていく… 37回折ると、約6,872km。 世界一長い川であるナイル川が6,695kmだから、これに匹敵する。 ナイル川とは、アフリカ大陸東北部を流れ地中海に注ぐ世界最長級の河川である。 もしこれが札束なら687.2兆円。 1万円札が687.2億枚という金額である。 1万円札1枚の厚さが0.1mmだから =68.72億mm =6億.8720万cm =687万2,000m =6,872km 平成22年度末時点での日本の借金(国と地方の合計)は868兆円。 868兆円を重ねいくと、8680kmにもなるのである。 とんでもない借金を作ったものだ。 このままで日本は大丈夫なのか? 38回折ると約13,700km。 地球の直径が約12,700kmだから、38回で越えてしまった。 40回折ると約55,000km。 地球1周が約4万kmだから、地球の円周の約1.3倍になる。 43回折ると約44万km。 地球から月までの距離が約38万kmだから、これをはるかに越えてしまう。 45回折ると約176万km。 太陽の直径が約140万kmだから、これをあっさり越えてしまった。 ちなみに地球の直径の約109倍の大きさである。 さらにどんどん折り曲げていってみよう。 52回折り曲げると約2億2,500万km。 地球から太陽までの距離が約1.5億kmだから、これをはるかに越えた。 56回折ると、約36億km。 太陽から最も遠いところにある惑星は海王星だが、その海王星までの距離は太陽から地球までの距離の約30倍の約45億km。 この海王星にかなり近づく。 ちなみに2006年まで太陽系第9惑星だった冥王星までの”平均”距離は、太陽から地球までの距離の39.4倍。 冥王星は、2006年8月14からチェコのプラハで行なわれた国際天文学連合総会で、「準惑星」という地位に格下げされてしまった。 その理由は、冥王星クラスの天体が今後さらに発見される可能性があり、そうなると太陽系の惑星の数がどんどん増えてしまうからだという。 人類が冥王星のことをとやかく言うはるか以前から冥王星が存在していたのに、「惑星だ」「いや、惑星ではない」などと人間の勝手で議論されている…。 【左が我々の住む地球。右上が空に昇る月。そして右下にあるのが”「準惑星」に格下げされた”冥王星】 さて、「平均」といったのは、冥王星の公転軌道はかなり歪んでおり、最も近くなるときは、その内側の惑星である海王星の公転軌道よりも内側に入り込む。 もっとも近づいたときは44.2億kmになる。 もっとも遠ざかったときは73.8億km。 57回折ると約72億kmになるから、冥王星がもっとも遠ざかった距離に匹敵する。 【このような感じで楕円軌道で回っている】 太陽系のもっとも外側には「オールトの雲」というのがある。 太陽が卵の黄身だとしたら、オールトの雲は卵の殻と考えたらいいと思う。 その外側はすでに太陽系ではないといえるだろう。 そのオールトの雲までの距離は1万〜10万天文単位といわれている。 1天文単位とは、太陽から地球までの距離をさし、約1.5億kmである。 つまり1.5兆km〜15兆kmに存在する。 68回折ると約14兆7500億kmになるから、これと同等の距離である。 1光年が約9兆5000億kmだから、この約1.5倍になる。 ちなみに1光年とは、光が1年かかって進む距離である。 つまり、68回折り曲げたその厚さは、光の速さで約1年半かかるということである。 光のスピードは秒速約30万kmだから、1秒で地球約7周半進む速さ。 このスピードで1年間かかって進む距離というんだから、とんでもない距離だ。 計算式は… 300000(km)×60(秒)×60(分)×24(時間)×365(日) =約9兆5000億 というわけである。 このオールトの雲は「彗星の巣」と考えられている。 すべての彗星が太陽の引力によってこのオールトの雲から引っ張られていることを考えると、光の速さで1年以上かかるところにある小さな氷の塊を引っ張ってくる太陽のすさまじい力に驚愕するものである。 さらに折り曲げていってみよう。 84回折ると、96.7京km。 (これを書いていてなんだかよくわからなくなってきたが、もう少し頑張ってみよう) 我々の銀河系の直径が約10万光年といわれている。 1光年が9.5兆kmだから、10万光年ということは9.5兆kmの10万倍。 つまり95京kmになるから、84回折るとこれを越えてしまう。 【銀河の姿】 この銀河には、数百億から数千億個の恒星が存在している。 恒星とは自分自身で光と熱を出す天体のことで、地球からもっとも近くにある恒星は太陽である。 つまり一つの銀河には数百億から数千億の太陽が存在しているということである。 この画像にある一つ一つの光の点それぞれが銀河である。 こういった銀河が宇宙全体にさらに数千億個あると考えられている。 これをさらに遠くから見ると、 こんな構造になっていると考えられている。 銀河が存在している場所(グレートウォール)と存在していない場所(ボイド)がある。 このボイドの直径は1億光年以上と考えられている。 1億光年というと… 1光年が約9.5兆kmだから、これの1億倍、つまり約9.5垓km。 94回折ると、約9.9垓kmになるから、この「ボイド」の直径に相当する。 では103回折るとどうなるか? 507,060,240,091,292,000,000,000kmというとんでもない数字になる。 漢字で表わすと… 5,070垓km。 まさに「天文学的数字」である。 現在考えられている「宇宙の果て」は、約465億光年のかなたである。 ちなみに宇宙の誕生は約137億年前らしい。 465億光年とは、9.5兆×465億kmの距離である。 これを数字を使って表わすと… 441,750,000,000,000,000,000,000km。 漢字で表現すると、 4,417垓5,000京km。 つまり103回折ると、「宇宙の果て」を越えてしてしまうのである。 103回折ることは宇宙物理学的に不可能と考えられるから、そろそろこのあたりで終わりにしよう。(はぁ〜) |
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