何事もポジティブに
ポジティブとは「積極的であるさま」。

逆は「ネガティブ(否定的なさま。消極的)」。
例えば極限状態にあったとき、「死ぬ確率80%だ」と言われると「もうだめかもしれない」と思ってしまう。
このようなときは必ず「生きる確率20%ある」と言うべきである。
そうすることで生きる希望が湧いてくる。

ちょっとした言い回しに注意するだけで、同じことを言ったとしても相手の言葉の捉え方が変わり、全く逆の効果となることが多々ある。

このことは日常にも当てはまる。
人は常に「得をしたい」「損したくない」と思っている。
特に販売員や営業マンはこの心理をうまく利用するといい。

例えば十万円の冷蔵庫があったとする。
このときに、ただ単に「十万円しますよ」と言われるよりも「たった十万円で買えますよ」と言われたほうが、「十万円」という事実は同じでも、購買者は心理的になんとなく得した気分になる。
また、お肉屋さんで1キロの肉を買うとき、最初に態と少な目に秤に乗せて徐々に増やしていくほうが、購入者側から見てなんとなく得した気分になる。
最初にドサッと多めの肉を秤に乗せて徐々に減らしていくと、なんとなく損した気分になってしまう。
同じ1キロの肉でもちょっとしたやり方の違いでまったく違った効果をもたらす結果となる。

人を褒めるときも同様である。

誰もが「褒められたい」「認められたい」「怒られたくない」と思っている。

何かミスをしてしまったとする。
勿論故意に損害を発生させようとしてミスを起こすのはもってのほかであり、絶対に褒めるべきではない。

まずは褒めてみよう。

人は褒められる事でポジティブになり、叱られることでネガティブになってしまう。
叱ることがいけないわけではない。
叱るにもポジティブに叱るべきである。
「なんで○○もできないんだ」と言われると、どうしても卑屈になってしまう。
それよりも、「○○はできるはずだ」と言われたら、希望が湧いてくる。
叱る側も叱りたくて叱るわけではない。
そのうえでせっかく叱るのであれば、ポジティブに叱りたいし、ポジティブに叱られたい。
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