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徐福と新宮
新宮市民ならば「徐福」という人物の名前くらいは知っているだろう。

しかし「徐福」とは、どんな人物で、何をしたのか、ということを詳しく知っている人は意外と少ない。

せいぜい、中国大陸から海を渡って「不老不死の妙薬」を求めてこの新宮に住んだ。
そしてこの新宮で亡くなった。
その墓が今「徐福公園」にある。
そして徐福が求めた「不老不死の妙薬」とは「天台烏薬」のことである。それくらいの知識だろう。

徐福についてのそれ以上の知識を求めようとせず、「別に自分たちと関係ないしぃ・・・」と思っているのだろう。

徐福はなかなか謎に包まれた人物である。
なぜ日本に来たのか?
そしてなぜこの新宮なのか?

この謎を紐解いていくと、大変興味深いことがわかってくる。
この日本が、そしてこの新宮がこれからどうなっていくのか?この新宮に何が必要なのか?

今まで見えなかったことが、徐福の謎を解いていくことで徐々に見えてくる。

例えば、レコード(最近の人はレコードの存在自体知らない人がいるようだが・・・)。
「レコードの溝は何本あるでしょう?」と質問すると、ほとんどが「そんなものわかるわけないだろ!」という答えが返ってくる。
レコードがどういうものかを、冷静になって、よく観察して、少しひねって、当たり前に考えれば誰でもわかることである。
答えはいたってシンプル。
1本(片面)である。
なぜか?
木の年輪みたいにいくつもの輪っかでできているわけではない。
全部つながっているからである。
輪っかでできているなら、永遠に同じ音を繰り返すだけだ。

狭い視野だと見えないが、広い視野に立つと見えてくる。
レコード盤に置いた針は、メリーゴーラウンドのように同じところをぐるぐるぐるぐる回っているように見えるが、実はそうではない。
ぐるぐる回りながら、ゆっくりゆっくりと、そして確実にその中心に向かっているのである。

異常気象をもたらす地球温暖化や、これから必ず起こる地震等の天変地夭、世界規模の経済危機、事件・事故の激増、新型インフルエンザなどの流行病の蔓延、中国・北朝鮮などの北東アジア情勢のこと等々、地球的規模の問題、あるいは太陽活動、あるいは宇宙の始まりであるビッグバンなど、宇宙で起こる森羅万象、この世の出来事は一見バラバラに見えるようであるが、実は全て1本でつながっている。
そしてそれはレコード盤上に置かれた針のごとくに一つの中心に向かっているのである。

「別にそんなこと自分には関係ないし・・・」と思っている人がいるならば、あまりにも無神経・無関心・鈍感・無知・愚かと言わざるを得ない。幼稚である。

ちなみに「幼稚」とは、知能指数が低いとか、あるいは物事を知らないということではない。
肝心なものが何であるかがわからない者のことを言うのである。
または、そのことを考えようとしない者を指すのである。

「別にそんなこと自分には関係ないしぃ・・・」と言うのは、別の惑星の住民が地球を見て言うセリフである。

また、「そんなに大きなことを言われても自分には何もできないしぃ・・・」と思っている人がいるならば、それはつまり「誰かがやってくれるだろう」という他人任せな言葉である。
その姿は自分自身を信じない無責任な者であると言わざるを得ない。

「ならば俺がやってやる」と嘯く者もいるだろう。
それは無鉄砲である。
経験したことのない事柄にぶつかればすぐに挫折するだけだ。

これからの世の中で起こることは、今まで誰も経験したことのないことばかりである。
昨日まで真実と思われていたことが、今日になったらそれは真っ赤な嘘だったなんてことだらけだ。

要するに、誰も解決できないのである。
たった一つの方法を除いては・・・。

レコードがぐるぐると回りながら中心に向かっていくように、自分自身、新宮、日本、世界、地球、宇宙は全て一つの方向に向かっている。
つまりこの中心に存在するもの、そしてその中心に存在するものが存在するその場所こそが、誰人も逆らうことができない究極の目的地なのである。

では一体「中心にあるもの」とは何なのか?
「中心にあるものが存在する場所」とは一体何処なのか?

それをこれから紐解いていく。
これがわかったときに、我々と新宮は今までになかった発展を遂げることができる。

「我々はどこに向かっているのか?そこには何があるのか?」
そのヒントとなるのが「徐福」が求めた「不老不死の妙薬」であったのである。

それなのに、徐福にゆかりのあるこの新宮の市民は徐福になんら興味を持っていないようである。

なんともモッタイナイ。
なんとも情けない。
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