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陸の孤島
新宮は陸の孤島といわれている。

大阪に行くにも名古屋に向かうにも時間とお金と労力が相当かかる。
「ちょっと行ってくる」といえる距離ではない。

大都市と新宮との距離が物流を阻害しているといっても過言ではなかろう。

これを解消するために和歌山選出の大物議員を中心として、「道路を作ろう」と叫んでいる。

だが「ちょっと待てよ」と逆に叫びたい。

道路があれば解決するのか?
それで新宮は発展するのか?
そんな簡単な問題か?
道路があって新宮に何しに来るの?

道路ができても新宮に魅力が無ければわざわざ新宮に来るわけがない。

新宮から大阪や名古屋に行くのに相当な苦労を強いられるように、大阪や名古屋から新宮に来るにも苦労を強いられる。
苦労してでも「新宮に行きたい」と思えるか?

逆に道路があれば「流入<流出」という構図になるであろう。
いわゆる「ストロー現象」である。

今の状態で道路ができたら、おそらくますます発展が阻害されるであろう。
「道路が無いから新宮は発展しない」のではない。
「魅力が無いから新宮は発展しない」のである。

魅力も無いのにただ道路を作っても何の意味もない。
それこそムダ使いである。

新宮市民は「新宮には何も無い」「海と山と川しかない」と言う。

要は新宮市民にやる気がないだけである。
新宮が発展しない理由がこれでよくわかる。

よそ者の私に言わせれば「『何も無い』があるではないか」!「海も山も川もあるではないか」!と叫びたい。
新宮市民は新宮市民であることに誇りを持っているのか?
誇りがなければ新宮の発展の余地は無い。
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