勝てない理由@ |
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パチンコはルール無用の業界である。 脱税がまかり通る時点でパチンコ業界が無法地帯なのは疑う余地がないのだが、それ以外にも理由がある。 日本が定めるギャンブルは競馬や競輪のような公営ギャンブルのみであり、パチンコは日本においてギャンブルとして扱われていないことを、改めて認識し直さなくてはならない。 公認のギャンブルではないから、政府が規制できない(というよりは規制しようという気が無い。もっと穿った言い方をすれば、一部の権力者の利権のために規制しない)。 パチンコはギャンブルとして認められていない。 このためピンハネ率(客から吸い上げる店側の利益率。いわゆるパチンコ・パチスロ台の設定)も定められておらず、それぞれのパチンコ店が客から搾取したい分だけ自由に設定して巻き上げるという「ほぼ全てを個々の店が裁量するシステム」である。 例えば年末ジャンボ宝くじは、1枚300円で、10枚購入すれば必ず300円が当る。 これを見たとき、購入者への返還率は10%である(実際には3億円などの当たりがあるので、返還率は10%を大きく上回る)。 また、公営ギャンブル(競馬や競輪・競艇など)は、1レース中に必ずどこかに当たりがある。 つまり公営ギャンブルには掛け金に対する「返還の保証」がある。 それはもちろん個人に対してではなく、ギャンブル参加者全体に対してである。 ところがパチンコ店にはルールが無い。 大げさにいうと、全く大当たりしない台だけを置いても、法的に何のお咎めも無い(当然、評判が気になるのでそんなことはしないであろうが…)。 パチンコ屋は100%ピンハネしても許されるのである。 パチンコは『ギャンブル』ではなく、『遊戯・娯楽』の一種であり、“娯楽を提供すること”を第一として対価をとる業態である、とされている。 好きな野球チームの試合を見に行って、そのチームが負けてしまったとしても、「悔しさ」「残念さ」はあっても、「金返せ」とまでは言わないであろう。 野球という娯楽を提供され、その対価として入場料を払っているのである。 パチンコが「公認」されないのは、「賭博」ではなく「娯楽」だとの「言い訳」がまかり通っているからである。 |
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