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都市はなぜ「都市」になったのか?
都市はなぜ都市になっていったのか?
偏えに「よそ者を受け入れた」からである。

江戸時代の中心都市・江戸は、当時、世界でも有数の発展都市であり、また最近の研究ではエコがかなり発達していたと言われている。

ちなみに江戸時代における江戸は、幕府が置かれ、政治の中心地ではあったが、「首都」ではない。

現在の日本の首都は東京であるが、それ以前の日本の首都は京都であった。
日本における首都とは、天皇のまします地である。

幕末の動乱の中、大政奉還により江戸城が無血開城し、江戸城に天皇が住まわれるようになった。
首都が東に移ったので、「東の京都」すなわち「東京都」になったのである。

徳川家康が江戸に幕府を置く前は、京都から見て田舎だった。

江戸が都市だったから家康は江戸に幕府を置いたのではない。
江戸に幕府を置いて、そこから都市に発展していったのである。

その江戸から見て薩摩や長州は「田舎者」として馬鹿にしていたところがある。
しかしながら「田舎者」と馬鹿にしながらも交流し受け入れていた。

田舎のいい所を取り入れ、また都市のいい所を田舎に持ち帰った。
こうして都市は年なりに田舎も田舎なりにお互いに一緒に発展していったのであった。
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