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地震の後
誰が何と言おうと、地震は確実に起こる。

ならば今のうちに地震が起こった後のことを考えるべきである。
地震が起こってから「これからどうしようか」では遅い。

私は単純に農業がいいのではないかと思っている。

今の農業は、農業人口の高齢化が進み、しかも後継者不足で衰退の一途をたどっている。
後継者不足の原因は、仕事がきついわりには「農業は儲からない」からである。

宮崎のマンゴーみたいに1個数万円もするような商品価値のある農産物を作れば、農家は儲かるかもしれない。
しかし商品価値の高い高価な農産物は、生きていくために絶対に必要なものかと問われれば、そうでもない。

儲けを度外視した、生きていくための農産物を作れば、破綻した後の新宮市民も食べていける。
1732年の享保の大飢饉で日本中が深刻な食糧不足に襲われ、大量の餓死者を出した時にさえ、長崎と鹿児島は一人の餓死者も出さなかったといわれている。
サツマイモである。

サツマイモは繁殖能力が高く、やせた土地でも比較的簡単に育つ。

そして最も注目すべきは、マンゴーなどとは異なり、主食になることである。

非常時には主食になり、平常時にはいろんなものに加工できて商品価値を高めることもできる。
山間部の休耕田を大いに活用すればいい。

新宮市民の好きな「お金」にはならないが、食べれる。
「お金」を食べることはできないが、「サツマイモ」なら食べることができる。
サツマイモが新宮の独自産業の一つになり得るのではないかと思うが、どうだろうか?
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