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ある一人の市議会議員の話
ある日、一人の新宮市議会議員に「まもなく超巨大地震が起こるが、それに対して何か対策を取っているのか?」と尋ねたことがある。
するとその議員は「各地域に食糧等を保管したコンテナを置いてあるから大丈夫だ」と真顔で答えていた。

確かに無いよりはマシかも知れない。
しかし全員が困っているときに一部の人たちだけが助かるような対策だったらどうなってしまうのだろうか?
お金儲けのみを生きがいとしている輩がこれに目を付ければ、その者が独占してしまうかもしれない。
あるいは奪い合いが始まり、大混乱をもたらすかもしれない。
「財政が厳しいから全員分を用意することは不可能だ」と「諦めて」いるのだろう。
ならば聖徳太子が倒れている者に高価な着物を与えたように、自分の懐に詰まっている私財を投げ出したらどうか。
そういった人物こそ「政治家」と呼べるだろう。

まぁ、そんな政治家はこの新宮には一人もいないだろうが・・・・・・。
いや、全否定するのは語弊がありそうなので、少し言い回しを変えよう。
懐に貯め込んだ私財を投げ出してまで市民のために政治家になろうとしている者は、なぜか不思議な力が働いて、当選しないようである。
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