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著者と新宮
私自身、新宮に移り住んできたのは平成15年。
それまでは熊本に住んでいた(出身は横浜だが、わけあって熊本に住んでいた)が、新宮に移り住む前から「徐福」という人物の名前くらいは知っていた。

特に専門的な知識があったわけではないが、「不老不死の妙薬」を求めて、約2000年前、中国が秦と名乗って始皇帝が支配していた時代に日本にやってきたという「誰もが知っているごく基本的なこと」くらいは、かつて読んだ何かの本で知っていた。

その「ごく基本的なこと」をだらだらと並べあげても謎が解けるわけがない。
答えは決まりきったものとなるだけだ。

同じ視点から眺めても景色は変わらない。
円錐は真横から見たら三角形であるが、真上から見れば円である。


円錐を「三角形」という固定観念で物を見ている人からすれば、円錐を「円」だという人をまるで異教徒であるかのように批判するだろう。
そういう人はいつまで経ってもレコードの溝の数がわからないのである。

私は、円錐を「三角形である」という人に対して批判はしない。
なぜなら「三角形でもある」からである。

しかし「三角形でしかない」という人に対しては批判する。
なぜならそれは間違いだからである。

ちなみに「批判」とは、その相手を貶し陥れることではない。
比較してみてどちらが正義でどちらが邪義であるかを立て分けることである。

正であるか邪であるかは、理に適っているかいないかの違いである。
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