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「不老不死の妙薬」とは何か?
ところで「徐福」が求めたこの「不老不死の妙薬」とは何か?

新宮市民のほとんどが「不老不死の妙薬=天台烏薬」と思いこんでいるようだ。
が、どうしても私には腑に落ちない。

本当に「天台烏薬」のことなのだろうか?

秦の始皇帝の命令により、この「天台烏薬」を求めるために、わざわざ命をかけて海を渡り、しかも数百人とも数千人とも言われる童男童女を引き連れて日本にやってくるだろうか?
「天台烏薬」を取りに行ってまた戻るためなら、こんな大勢は必要ないはずである。

何の意味があってこんなに大勢を引き連れてきたのであろうか。
一説によると、戦乱続く中国大陸からの脱出を企んでいたという説もある。
しかしそんな簡単なことではない。

この行動は、あたかも日本に移住し、この島国に国を築くためのようである。

確かに「天台烏薬」にはすぐれた効能がある。
老化やアルツハイマー病、ガンなどを発生させる原因といわれる「活性酸素」を消去する作用が高いことは科学的に確認されている。
このことから確かに「不老」(老化防止・予防)で「長寿」の薬であると言えるだろう。

だが、「長寿」と「不死」はまったくの別次元である。

「長寿」は運と遺伝と努力で成せる。
しかし「死」は誰人も絶対に避けられない。

「長寿」と「不死」は、根本的にその意味が異なる。
だから「不老『長寿』」と「不老『不死』」は似ても似つかぬものである。

「不老長寿」ではなく「不老不死の妙薬」なるものは本当にあるのか?

「そんなものあるわけがない」というなら、それまでである。
そんなつまらない夢も希望もない結論ならばいらない。
そういう彼らにとって円錐は「三角形でしかない」のだろう。

現代科学の発展は月にも行けるまでに至った。
科学が発展し、技術を身に付ける根本は何か?
夢と希望と探究心である。
つまり「月ってどうなっているんだろう?」という探究心と、「月に行ってみたい」という「願望」こそが、月に行くことができるほどの科学と技術を発展させた根本である。

もし「月に行くことなんか無理に決まっている」などと否定してしまうようであったら、そこで発展は止まり、そこから衰退の一途をたどるだろう。

しかしながら「月に行く」なんて言い出したところで、99.99%の人は「できっこない」と決め付けるのも無理はない。
だが残りの0.1%の異端児がいたからこそ、月に行ける科学技術を得ることができたのである。

「不老不死の妙薬」の存在を信じて疑わない異端児がいてこそ、その謎は解明されるのである。

「そんなものあるわけがない」という異論の無い結論を出せる完璧な頭脳の持ち主の御方は放っておく。

無知だからこそ知を求める。
弱いからこそ強くなりたいという願望が生まれる。

では、「不老不死の妙薬」というものがあるとするなら、それは一体どのような物なのか?

そしてなぜ徐福は我々の住んでいるこの日本に求めたのか?
また、なぜ新宮なのか?

日本とはいったいいかなる国なのか?

もしかして日本とは、日本人は自覚していないが、とてつもない国なのではないか?

もし日本がとてつもない国であれば、そこで生まれ育った我々は日本人であることに限りない誇りを持てるはずである。

「不老不死の妙薬」とは?
「日本」とは?
このことに非常に興味があった。
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