『スキナーの箱実験』

@.スイッチを押せば「必ず」エサがもらえるグループと、スイッチを押しても「たまに」しかエサがもらえないグループの2種類のネズミを用意し、スイッチとエサの関係を「オペラント学習」させる。

A.学習後、両グループとも「スイッチを押しても一切エサが出ない」ようにする。

B.すると、「必ず」エサが出てきていたグループのネズミはエサが出なくなると「もうエサは出てこないんだろう」と諦めてスイッチを押さなくなった。

C.それに対し、スイッチを押しても「たまに」しかエサをもらえなかったグループのネズミは「今度こそは出るだろう」とスイッチを押し続けた。

要するに「いつも出ていたものが出なくなれば、もう出なくなったと感じる」のだが、「元々出ないこともあったものが出なくなっても、次こそは出ると期待してしまう」ということである。

この実験をパチンコにあてはめてみると、依存症の人の心理は「次こそは勝つと思うから辞められずにパチンコ屋に通う」、つまり、「勝ちへの期待が大きすぎるから辞められない」と解釈できる。

多くのパチンコ客が『ハマリ』に陥った場合でも打っている台をあきらめきれないのは、この仕組みで説明できる。

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