パチンコ依存症は病気です!

ところで、「ギャンブル依存症」という言葉がある。

これはパチンコ(ギャンブル)を辞められない人を皮肉った言葉ではない。

ギャンブル依存症とは、WHO世界保健機関の国際疾病分類(ICD−10)でも「精神および行動の障害」の「成人の習慣と衝動の障害」という項目にあたる「病的賭博」として正式に病気として認定されている。

当然、専門の医療機関においては投薬による治療や精神療法による治療、ネットワークセラピーなども行われているが、同じ依存症でも周囲も気づきやすい摂食障害やアルコール依存症などは広く認知されていることに比べると、ギャンブル依存症はまだ認知度が低いため、病気であることが認識されず症状が進行しやすい

日本でも増加しており、推測で患者数は200万人を突破していると考えられている。

誰もが罹患する可能性があり、知らず知らずのうちにはまる病気である。

この病気の難しさは、何といっても「病気としての認知度が低い」という点にある。

すでに自力で抜け出せない状況に陥っている(ハマっている)にもかかわらず、本人はいつでもやめられると考えたり、周囲の助言に耳を傾けずに病気であることを自覚しないことが挙げられ、症状が進むと「ギャンブルで抱えた借金はギャンブルで返そう」という、非合理的で、底なし沼にはまる考えを実行してしまう。

また周囲は、病的な状態だと思っていても、「(WHOも認定している正式な)病気だ」ということがわかっていないので、医療措置としての治療を受けさせる機会が遅れる傾向もある。

だが現実には、パチンコというものが常習すると辞めるのが困難なことが多いとは知られているが、あまり抑制する社会的な動きがないのが実情である。

昔、“パチンコ屋の換金所を襲った強盗がその金を持って別のパチンコ屋で玉をはじいていた”などというジョークのような事件が実際にあった(犯人は重度のパチンコ依存症の中年女性。当然逮捕されている)。

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